2024/06/22 02:56
一般的にはちみつを食べてはいけない、または、控えた方がよいと考えられている方は、以下の通りです。
l 一歳未満の乳児
l 糖尿病の方
l 妊娠糖尿病の心配のある方
l ハチのアレルギーのある方
l 花粉アレルギーのある方
これから、それぞれの理由について具体的に説明いたします。
一歳未満の乳児
はちみつには自然に存在しているボツリヌス菌がまれに混入することがあります。腸内細菌の少ない乳児の体内に入ると、腸内で増殖して毒素を作り、中毒症状が現れ、幼児ボツリヌス症を発症させる恐れがあります。
同様に、はちみつが入ったお菓子、飲料などでも避ける必要があります。
なお、1歳以上になると、腸内はある程度発達しているので、ボツリヌス菌が侵入してきても、それを殺す有益な腸内細菌が増え、体は守られます。
結論として、はちみつは一歳を過ぎてから与えるようにしましょう。
糖尿病の方
糖尿病を患う方は、厳密に糖分の摂取量を調整しながら血糖をコントロールする必要があります。
はちみつの主成分である「果糖」は血糖値を上げやすい単糖類です。そのため、果糖の量が多いと体内のブドウ糖の量が増え、血糖値を急激に上昇させてしまう恐れがあります。
糖尿病の方は、基本的に血糖コントロールが安定している場合、はちみつを食べても大丈夫ですが、血糖値が上がり過ぎないよう、量や頻度に注意する必要があります。糖尿病の方に対し、1日あたり小さじ1程度で、糖質が約4gなので、血糖値に大きな影響を与えるリスクが少ないと考えられます。
ただし、「1日あたり小さじ1」という量が推奨されますが、一日に他の食べ物から取れた糖分を統括的に考慮しなければなりません。他の食べ物から取れた糖分が多くなる場合、はちみつの摂取量をもっと減らすことがあります。念のためかかりつけのお医者様にご相談のうえ、お召し上がり下さい。
妊娠糖尿病の心配の方
妊娠糖尿病の心配の方は、糖尿病の方と同じ、慎重に糖分を摂取しなければなりません。
妊娠中は胎盤から分泌されるホルモンや酵素の影響で、インスリンの働きが鈍くなることがあるため、血糖値が上がりやすくなります。
はちみつとはいえ、約80%に近い成分は糖分なので、食べすぎると妊娠糖尿病になるリスクが高まります。
妊娠糖尿病の心配の方に対し、はちみつを食べても大丈夫です。ポイントは、適量の摂取。普通の人の場合の適量は、おおよむスプーン1~2杯程度のことといいます。すでに妊娠糖尿病を患った方に対し、その摂取量をもっと減らしなければなりません。
ハチのアレルギーのある方
はちみつに微量に混入した「蜂毒」がある場合、蜂毒アレルギーを持っている方に蜂毒アレルギーを発症させる可能性があります。
「蜂毒アレルギー」はハチに刺されたことによって発症するアレルギーのことです。
蜂毒にアレルギーがあると、刺された人の約10~20%が、全身のじんましんなどの皮膚症状や嘔吐、浮腫、呼吸困難などが起こるアナフィラキシーを引き起こすと言われています。そのうち、数%がアナフィラキシーショックを起こすとされ、死亡に至る危険性があります。
はちみつに含まれる成分は蜂毒アレルギーを発症させることはありませんが、万が一はちみつに微量に混入した「蜂毒」がある場合、そのはちみつを摂取すると蜂毒アレルギーが発症する恐れがあります。
したがって、蜂毒アレルギーを持っている方は、はちみつの摂取に十分な注意が必要です。
【参考、引用文献】アナフィラキシーでなあに.jp. “蜂毒アレルギーの症状“. 獨協医科大学埼玉医療センター 呼吸器・アレルギー内科 准教授 平田 博国 先生. https://allergy72.jp/cause/bee/symptom.html
花粉アレルギーのある方
はちみつに微量に混入した花粉により、アレルギー症状を引き起こす可能性があります。
発症ケースは極めて少ないようですが、気になる方ははちみつの摂取に注意した方がよいでしょう。
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